オルフェーヴル 圧勝 賞金獲得 2億円 凱旋門レースで優勝できず2着!
♂ スティーゴールド
♀ オリエンタルアート
獲得賞金合計 15億7621万円
今年で引退、今後は種牡馬となる。
今後の種付け料が・・・・どれくらいになるのか????
つまり、血統、遺伝子ビジネスである。
この子供の馬に・・・夢を継ぐ・・・。
フランス、凱旋門レースで優勝。
これが・・・この馬血統の悲願であり究極の夢なのだ。
この夢は・・・子供に託すとになる。
5年後、10年後・・・オルフェーヴルの子供が他を圧倒する美しい勇姿。
これを・・・多くの人が夢に描く!
これとラン展は大きく異なっているところがある。
例えば、東京ドームラン展での第1回大賞。
江尻先生のカトレアの原種。
これを親に交配して・・・第10回展あたりで・・・この子供が「大賞」に輝けば・・・
ラン展の評価は・・・ものすごく高いものになっていたのではないか?
素晴らしいランなら・・・・素晴らしい遺伝子。
人は・・・そのように思う。
ランに遺伝子の系譜がありながら・・・ラン展ではウエイトが軽く扱われる。
ここのところが競馬の世界と大きく違っている。
栽培賞では・・・・夢の深さが・・・・雲泥の差がある。
なぜ、宇井清太がこの講座に競馬のことを持ち出したか、
賢明な人なら即座に理解出来るであろう。
ラン展のありようである。
蘭界にはサンダース リストに見られる「育種」の歴史があるのに・・・・
しばしば・・・「原種」が大賞に選考される。
この選考には・・・競馬に見られる・・・血統、遺伝子の進化という目線が欠落している。
ここまで歴史を重ねてきたラン界が・・・・
いまだに、19、20世紀のプラントハンター時代と同じ「原種」展示、大賞。
栽培賞では・・ラベルとレベルに大きな乖離があると・・・宇井清太は思っている。
選考対象の鉢に、育種の成果が・・・大賞に値するものがない?
と・・・いうことは・・・日本に優れた遺伝子がないという意味になる。
又は、育種家が・・・・いろいろな理由で出展を見合わせている???
そういうことになるのであるが・・・・。
ラン展を企画実行する組織の考え、理念の下で行われるから、
これに適応したものが出展ということになるが、
相当しっかりとした理念がないと・・・・焦点がぼやけたラン展になってしまう。
有馬記念競馬に「原種馬」が混じって走ることはない!
育種の夢が走る。
ラン展も・・・そういうものが理想であると思っているが・・・・
日本経済の沈滞の中で、ランの育種は・・・大きな面積では出来なくなっている。
プロは・・・直ぐに・・・新品種をカネに変えたい。
ラン展より・・・「市場制覇」に焦点を合わせる。
市場制覇の一手段として・・・「ラン展入賞」出品である。
趣味の人達から見れば・・・土俵が違う。
そういうことにもなってしまう。
プロ、アマ混在の競技ラン展というのは難しい。
運営する立場からすれば・・・何でも動員して・・・入場者を確保しなければならない。
宇井清太もラン展では苦慮している!
人は・・・・飽きるのが・・・あまりにも早い。
一発芸人の苦悩がわかる。
継続は・・・力なり!
競馬もファンあっての継続である。
継続するために編み出されたのが・・・ギャンブル。
枯れてもらうラン作りも・・・長い目からみれば・・・・ギャンブル。一発芸人。
使い捨ては・・・常に新しい芸人を作らなければならない!
だから・・・オルフェーヴィルの精子・・・・価値がある!
ランも花粉ビジネスが成立すれば素晴らしい業界であるが・・・・
花粉に価値がないランが「大賞」では・・・栽培技術共進会での「栽培賞」である。
ラン展での賞金は・・・育種する者からみれば・・・あまりにも少ない。
原種を数年栽培して手にする金額なら・・・そのあたりの賞金かもしれないが・・・。
地方競馬のようなラン展を行っている宇井清太が・・・
東京のラン展に・・・アレコレ・・・書くのもどうかと思うが・・・・
競馬もランも「育種」が全ての世界である。
例えば・・・別な見方をすれば・・・・原種というのは・・・・
爬虫類でいえば・・・トカゲ、イグアナ・・・噛み付きカメ・・・・ワニ・・・。
昆虫なら・・・・カブトムシ、クワガタ・・・。
これの「飼育賞」が・・・ランの「栽培賞」である。
趣味の分野が違うだけである。
こういう例の出し方が・・・・おかしいであろうか????
原種というのは・・・博物館で「大恐竜展」「爬虫類展」「大昆虫展」という展示会であろう。
有馬記念は明日。
どの馬が・・・血統が勝つのか興味津々でこれを書いている。
競馬といえば・・・有馬記念。ダービー。
毎年有馬記念が近づくと・・・・宇井清太は有馬記念、ダービーとラン展を比較してしまう。
競馬もラン展も起原は英国の文化、科学が創り上げたものである。
競馬は・・・誰が考案したものなのか知らないが・・・完璧なシステムで構築されている。
○ 動物は必ず死ぬ。
これを想定して・・・次世代に優秀な血統を継続させる。
多くの観衆の熱狂する中で・・・勝敗の決着がつく。(八百長削除)
この馬の遺伝子を残すのに誰にも文句を言わせない。
血統の遺伝子のビジネスが出来る。
優秀な血統を繋ぐには・・・カネがかかる!
それを観衆が負担するシステム。
○ 子馬を育成するには年月がかかり、素晴らしい馬に育成するには
飼育の卓越した育成技術が必要である。
○ 血統に磨きをかける「調教」。馬の個性を見抜く目が必要。
○ 騎手!
名馬は騎手を選ぶ!
この中で、どれ一つ欠けても・・・栄冠を得ることは出来ない。
携わる人が・・・・同じ夢を持って・・・長い年月・・・夢を持続維持しなければならない。
だから・・・・ダービーの優勝馬を手にするのは・・・総理大臣になるより難しい!
つまり有馬記念、ダービーも・・・血統と夢と人馬の能力の勝負なのである。
これなら25%の天引きで配当も文句はない。
これと・・・私たちのラン展を比較して見よう。
日本の頂点と言われる東京ドームの世界ラン展。
ランの世界も馬と同じ「育種」が王道である。
遺伝子が支配する世界である。
しかし、時々「原種」が大賞になる。
ここに、競馬とラン展のあまりにも大きな差異がある。
原種では…どんなに夢を描いても・・・その先には「栽培技術賞」である。
馬でいえば「飼育技術賞」である。
原種というのは山の草である。
この草を立派に育てる技術が・・・ラン展の最高栄誉というのでは、
ラン界にある育種の歴史がサンダースリストの意味が・・・削除されていることになる。
つまり・・・・人間が人間である理由の「創作」という行為が欠如している。
「夢ありて人間なり・・・」
この夢にもいろいろあって、原種を立派に作りたいと思うのも・・・確かに夢の一つであろう。
しかし、その夢はラン作りの過程にある小さな夢の一つに過ぎないということである。
馬でいえば・・・野生馬を飼育しているとおなじ。
山からワラビを掘ってきて栽培するのも同じになる。
問題は・・・これで人々は・・・何年にもわたって感動するかということ。
入場料を払ってでも会場に足を運ぶのかということである。
宇井清太も13回ラン展を行って・・・感動を持続させることが・・・
いかに難しいことか知ってる。
微妙に「カネ」が絡んでいるからである。
競馬は…人のこころに棲む「カネ」の計算されて組み込まれている。
「血統、遺伝子の価格」。
馬主が牧場、調教師に払う価格・・・。
ギャンブル・・・。
一攫千金。
東京ドームのラン展でも・・・スケールが小さいが・・・賞金が出る。
しかし、あまりにも少額。
つまり、ラン育成、新品種育成には・・・その程度の費用しかかからない!
そんな計算なのか????
植物の新品種を作るコストは・・・・競馬馬と同じかも。
野菜、稲、果樹なら・・・もっとかかっているものもある!
そういうことを考えて、宇井清太12回夢炎ラン展には・・・
勇気をもって「遺伝子参考価格」を明記した。
一部の品種には3000万円から3億円。
第1回から11回までは・・・一切カネは関係ないラン展にした。
そうすると・・・どういうことが起こったかというと・・・・
95%以上の人が・・・花の前を素通り、散策・・・。
宇井清太の夢など・・・全然カンケイナイ!
ホームセンターで販売している単価2,950円のCymbidiumでラン展行っている。
だから・・・入場料無料!
そういう認識で・・・ランの前をぞろぞろ・・・時間つぶし。
ところが「遺伝子参考価格」を明記した途端に・・・・
皆さんの目付きが変わった!
素通りする人がいなくなった!
感動の嵐である。
・・・なぜ3億円するの????
そういう質問をする人がいる。育種のこと、発明のこと。創作をしたことない人である。
そういう人には、宇井清太即座に答えることにしている。
貴方に・・3億円上げるから・・・死ぬまでかかってもよいから・・・
この花を作って見なさい・・・・と。
こういうと・・・即座に「作れない」という返事が返ってくる!
つまり・・・能力の差異である。
こういう世界が競馬の世界であるし、ランの世界であると思っている。
更に、ランが交配から開花までの年月を考えると・・・・
人間の年齢が・・・大きな要因になる。夢の領域が小さくなる。
・・・・だから愛好者では…原種レベルに納まってしまう。
これまでは「大鉢作り」で賞をもらった人いるが、
今後は「大鉢」で賞をもらうのは難しくなるかもしれない。
ペレポスト栽培では大鉢つくりが無造作に出来るからである。
大鉢作りということでは・・・ペレポストによるCymbidiumの地植え株ほど、
豪快な大株はないからである。
しかし、地植え株を・・・会場に持ち込むことは出来ない問題もあるが・・・。
これまでのコンポストでは「大鉢」にすることは、コンポストの劣化、
株の老化という問題があり、これをクリアできるのは・・・・
最初から賞を狙って特別な管理をしたものでないと・・・出来ない。
無造作には出来なかったのであるが・・・・。
ペレポスト栽培なら出来る!
賞狙いの人には・・・申し訳ないのであるが・・・これも進化、進歩である。
遺伝子参考価格を書くと・・・皆さんよく見てくださる。
アレコレいっても人間「カネ」かなあ・・・と思う。
開発費。
これを明記すると非常に理解しやすい。
先日問題になった日展の書道。
日展で入選すると・・・お弟子さんが増えて・・・収入が増す!
ラン展でも・・・賞をもらった蘭園は・・・お客さんが増える。
権威者になれる。
野球の選手も、サッカーの選手も・・・移籍金額、入団金額・・・。
スポーツ紙に大きく踊る!
楽天のマー君の移籍金額。
ペレポストの能力。
そういうことで、宇井清太のラン展会場では、ペレポストが約3000袋売れる!
だから、このカネで・・・ラン展を継続出きる。
プロというのは・・・空のコブシでは・・何にもできない。
あれも、これも・・・持っていないと・・・ダメなようである。
話がアチラ、コチラになったけれども・・・・
宇井清太のいいたいのは・・・・ランの王道は「サンダースリスト」の中にある!
そういうことである。
栽培技術はペレポストで多くの人がクリアできるからである。
ランつくりで・・・最も困難なのは「育種」である。
競馬では「ハイセイコー」。
ランではCymbidiumの「マリリンモンロー」。
一世を風靡した名馬と銘花である。
しかし・・・育種というのは・・・やって見ないとわからない!
ハイセイコーは60頭の子供を作った。
しかし、一頭も・・・走る馬は生まれなかった!
ハイセイコーは・・・走る遺伝子を・・・血統を持っていなかった。!DNAを持っていなかった。
交配の相手は・・・素晴らしい血統馬なのに、この血統をつぶす遺伝子だった。
Cymbidiumの「マリリンモンロー」。
この個体の血統は素晴らしいものであるが・・・・3倍体。
遺伝学的には子供を作ることが出来ない。
ランのCymbidiumの世界では、名花を作るために・・・子孫を残せない個体まで行う。
生物の尊厳を削除してまで・・・審査で・・・FCC、AM、HCCを狙った!
アメリカの1960年代のこと。
銘花は3倍体交配に続出したが・・・親に使えない。子供を作れない!
ここまでやってしまうと・・ラン園まで消滅してしまった。
残ったのは・・・ラン展での賞記録と・・・審査のFCC、AM、HCCの記録。
ほとんどの個体は株が絶種。
科学の明と暗。
でも、馬にも人間にも・・・未だ3倍体はない。
政治、芸能の世界では・・・能力が無くても・・・・。
日本には「家元制度」。
野球、サッカーでは・・・未だ・・・名選手の子供が名選手になった例がないのでは。
肉馬なら・・・3倍体は大きな身体になるから・・・。
でも巨大な馬を創るために・・・3倍体の馬を作るのだろうか。
宇井清太の苦闘は2倍体でありながら・・・3倍体と同じようなCymbidiumを作ることであった。
30年の歳月を経て・・・一部ではあるが、そういう花が生まれてきた。
こういう花なら・・・未来を語れる。夢を語れる。
だから遺伝子参考価格を明記した。
どれほどの人が理解しているか疑問ではあるが・・・・。
1万人に一人でも・・・。
今年も・・・「有馬記念」
ラン展と有馬記念、ダービー。
ラン展の理想は・・・このレースあるのではないか
大衆品種の先に「至高」「至宝」なものがないと・・・隆盛はしない。
手にすることが出来ない・・・ものが、彼方にないと、
人は感動しないのではないか。
ランは簡単に手に入る金額。これでラン展やっても・・・・。
夢も、執着も執念・・・・命がけでなければ・・・人を呼べない。
kouza 2al